ラジオ朗読劇 椋鳩十の世界『ああ公』第5話と『はるのうさぎ』
登校する、新学期の子供たちの傘がカラフルです。
4月6日、鹿児島市は雨の木曜日になりました。
木曜日は『ラジオ朗読劇 椋鳩十の世界』。
夕方5時15分より、MBC(南日本放送)ラジオでお楽しみください。
とめ貴志のナレーションでお楽しみいただいて参りました『ああ公』の最終話です。
後半は、盛永さくらが読む『はるのうさぎ』をお届けします。
どうぞ、お楽しみに!
ああ公
ナレーション(私):とめ貴志
掃除の男:大田博嗣
子ども:うしじまえいいち・くぶきゆうた・たてやまみか
『ああ公』これまでのお話…
ある日、”私”は、赤ん坊カラスを、譲り受けました。
その鳴き声から、「ああ公」と名付けたカラスは、自分を家族の一員と思っているようでした。
ただ、ああ公が、かわいくなればなるほど、自然に戻してやりたいという気持ちが強くなってきた私は、ある日、ああ公を、カラスの集まる松林に置き去りにしました。
けれど、すぐに、私の庭に戻ってきました。
三ヶ月ほど経つと、ああ公は、松林のカラスたちと、過ごすことができるようになりました。
その頃、私たちは半年ばかり外国へ旅行することになりました。
旅先に届いた、留守番の者からの、「ああ公は、二週間ばかり姿を見せない」との手紙に、ほっとしたような寂しいような気持ちになりました。
帰国すると、松林で「ああ公」を、呼んでみましたが、出てきません。
どうやら、心から、野生のカラスに戻ったようです。
はるのうさぎ
ナレーション:盛永さくら
きつね:大山記美恵
おかあさんうさぎ:宮内悠
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