ラジオ朗読劇 椋鳩十の世界『ハブ物語』第5話
新学期も始まり、運動会の練習風景を見かけるようになりました。
9月7日、木曜日です。5時15分からはMBCラジオ(南日本放送)に、お耳をお貸しください。
『ラジオ朗読劇 椋鳩十の世界』は、ポプラ社の椋鳩十全集第9巻『野生の叫び声』より『ハブ物語』をお送りしています。
『ハブ物語』ここまでのお話し…
昭和41年の夏、”私”は、奄美大島へ渡りました。
宇検という村の農家に泊めてもらいました。そこには、ナミエという、小学6年生の、かわいらしい女の子がいました。
旅人が珍しいのか、ナミエは、私の後をついて回りました。
ある日、奄美の人々の労働時間の短さに気付いた私は、そのことをナミエに尋ねました。
すると、ハブのせいだというのです。
当時の奄美は、ハブの犠牲者が多く、人々が農作業をするのは、日中の、ハブが現れない時間に限られていたのでした。
ある日、ナミエと、ハブ取り名人の男を訪ねました。男は、片足でした。
木の箱にハブを飼っています。
男は、10年前、山仕事中にハブに噛まれ、病院で気を失っている間に、左足を切断されたと、話してくれました。
出演
ナレーション:とめ貴志
ハブ取り名人:ウィッキー・トシ
ナミエ:市坪明佳
とめ貴志(NHK大河ドラマ『西郷どん』出演)と、市坪明佳(左側)
ウィッキー・トシ
0コメント