ラジオ朗読劇 椋鳩十の世界『大空に生きる 』より「きばとつめと」第1話
木曜日です。夕方5時15分からは、MBCラジオ『ラジオ朗読劇 椋鳩十の世界』でお楽しみください。
ワシの兄弟の成長物語『大空に生きる』(ポプラ社の椋鳩十全集4)から、第2章『きばとつめと』の第1話です。
大山真理香の朗読です。
【AM】鹿児島 1107kHz、名瀬 1449kHz
【FM】鹿児島市・錦江湾沿岸 92.8MHz、北薩 93.7MHz、大隅 94.2MHz、南薩 94.8MHz
<大空に生きる(第1章)わかいつばさ> のあらすじ。
老いたつがいのワシが、崖の上で2羽のひなを育てていました。
しかし、直に親ワシは死んでしまい、ひなたちは、飢え死に直前です。
それでも、なんとか、本能のままに翼をばたつかせてみました。
すると、ふわりと身体が浮き、巣の上から、地上におりることができました。
しばらく、ヤマドリのように、ミミズをついばんで生き延びました。
そんなひなたちに、近づいてきたのはアオダイショウです。
恐ろしいと思いながらも、闘志のわいた、ひなワシたち。
ところが、一羽がアオダイショウに巻きつかれます。
ろっ骨が折れそうです。
我慢するひなワシは、力強くはばたきました。そして、羽の力で、アオダイショウを投げ出してしまいました。
はばたくことで、飛び方を覚えたワシのひなは、鋭い爪でアオダイショウをつかまえます。
そして、高い空から投げ落としました。
アオダイショウは岩の上に伸びてしまいました。
それを平らげる2羽のひなたち。
アオダイショウとの格闘が、2羽のワシのひなを、若いワシに成長させたのでした。
大山真理香
1994年5月、鹿児島市うまれ。
特技は英語(英検2級)と歌(絶対音感あり)。秘書検定2級。
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