ラジオ朗読劇 椋鳩十の世界『ハブ物語』第7話

一雨ごとに深まる秋。9月21日、木曜日。過ごしやすい気候の鹿児島です。

午後5時15分からは、MBCラジオ(南日本放送)の『ラジオ朗読劇 椋鳩十の世界』。

ポプラ社の椋鳩十全集第9巻『野生の叫び声』より『ハブ物語』をお送りしています。

今日は最終話です。

   http://radiko.jp/#!/live/MBC

【AM】鹿児島 1107kHz、名瀬 1449kHz

【FM】鹿児島市・錦江湾沿岸 92.8MHz、北薩 93.7MHz、大隅 94.2MHz、南薩 94.8MHz


これまでのお話し… 

昭和41年の夏、”私”は、奄美大島へ渡りました。

泊めてもらった宇検の農家には、ナミエという、小学6年生のかわいらしい女の子がいました。 

当時の奄美は、農作業中や、あるいは家の中で、ハブの犠牲になる人が多く、社会問題となっていました。 

ナミエから、奄美では、ハブが出なくなる日中のみ、畑仕事をすると聞き、ハブに興味を持ちました。

そんなある日、ナミエと、近くのハブ取り名人の男を訪ねることになりました。 

男は、ハブに噛まれて、片足でした。そして、自分を片足にしたハブを、木の箱に入れて飼っていました。 

「ハブの怖さをお見せしましょう。」

 と、目の前で、ハブにニワトリを襲わせたのですが、ナミエには相当ショックだったようです。 

怖い思いをさせ、すまないと思った"私"は、ナミエに元気を出してもらおうと、海へ連れ出しました。

気分転換のつもりでしたが、ナミエはハブの話をしたがります。

「野焼きをすると、ハブはその炎に立ち向かう。ハブは奄美で一番強い。」

と、ナミエ。

それは、潔く、美しい、詩のようなものを感じる話でした。 

左から、とめ貴志(ナレーション)、市坪明佳(ナミエ)、ウィッキー・トシ(ハブ取り名人)


中村栄子事務所

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