第1回スタジオ公演『菜の花郵便局』
8月1日、中村栄子事務所では、脚本家の飯田健三郎先生をお招きして、ワークショップを開催しました。
会場は鹿児島市騎射場電停前にある、中村栄子事務所のスタジオです。
13時に集合し、稽古の後、20時にはお客様に観ていただこうという強行軍。
飯田先生は、故つかこうへいさんの弟子筋にあたる脚本・演出家。そこで、台本も、つかさんの『菜の花郵便局』を、中村栄子事務所の俳優向けにアレンジしたものをご用意いただきました。
さらに、かつて、北区つかこうへい劇団に所属し、すべてのつかこうへい作品に出演した、俳優、とめ貴志(中村栄子事務所)も参加。これぞ、つか作品の”やり方”といった熱演で、若手の手本となりました。
「間はいらない。」
飯田先生の俳優に対する要求はシンプルです。いつの間にか、過剰な演技がスタンダードになった鹿児島の俳優には、耳の痛いダメ出しが飛び出します。
中村栄子事務所では、様々な演出家、監督の作品に対応できるよう演技指導しています。が、それでも、見落とされてきた”くせ”が、台詞の味わいを殺す場面も。
不安のまま20時を迎えました。お客様が着席され、本番です。俳優たちの緊張が見て取れます。
そして…あっという間の30分。
美しい台詞と、懸命の演技が、お客様の心を動かした場面もあったようです。
ただ、中村栄子事務所としては、3日前に渡したのに、台詞を覚えていない若手がいたことに、強いショックを受けました。
今回は半日のみの稽古でしたが、せめて2日間は稽古したものをお見せしたいとの飯田先生の温情もあり、再演を計画中です。
お暑い中、わざわざお時間を割いて、ご覧いただいたお客様には、あらためて感謝申し上げます。有難うございました。
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